異端医学生のぶつぶつ医療コラム。

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異端医学生のぶつぶつ医療コラム。
NO.1 文系の単位のとり方、医学系の単位のとり方。(05_04/08up)



単位のとり方、という表現には語弊がありますが、医学部に入学して、
一番最初に驚いたことに、単位のとり方(=授業の選び方)がありました。

ので、少しそれについてレポートを。


まず 文系の大学の単位のとり方は、こんなイメージです。
 

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1限 専門A 一般教養 専門(特殊)A   英語B
2限   第2外国語A 第2外国語B 専門D 一般教養
昼食
3限 英語A 一般教養   専門B 専門基礎D
4限 専門基礎B   専門基礎C 一般教養  

このような時間割を自分でつくります。
つまり、たとえば月曜の1限に開講されている、たくさんの授業の中から、好きなもの・興味のあるもの、または必修と指定されているものを選んで自分で 履修登録をするということです。

選択する授業は、たとえば、英語と第2外国語が必修、
一般教養の文系の授業から、ひとつ以上、
一般教養の理系の授業から、ひとつ以上、
専攻の授業からいくつか以上、履修することが条件で、条件を満たす限りどの授業をとってもかまわないという感じです。

そして、前期(4〜9月)と、後期(10〜3月)に、同様の時間割をつくり、登録し、
その期間内は、月曜の1限はずっと同じ授業を続きで受け、
最後の方にあるテストやレポートをパスすると、単位の認定になります。



 

一方で、医学系の大学の単位のとり方は以下のような感じになります。
ただし、これはうちを含め一般的な医学系大学の例示的なものであって、
全てに当てはまるとはいえないことに注意しながらみてください。
 

  4月11日 4月12日 4月13日 4月14日 4月15日
1限 専門A 専門C 専門C 専門B 専門D
2限 第2外国語 英語 英語 第2外国語 専門A
昼食          
3限 実験1 実験2 専門(特殊) 専門C 専門
4限 専門D 専門A 臨床的授業
5限      


まず朝から、冬は暗くなるくらいの時間まで、空きはなく授業が詰め込んであります。
さらに、実習(実験など)は、終わるまでエンドレスです。

でも第2外国語は、履修は自由です。
どんな言語を選択するかが自由なのではなく、履修するかしないかが自由です。
大学出身者ならわかるように、第2外国語なんて、ほとんど使えるレベルにまではなれません。
そこのところわきまえているのか、履修は自由。
異文化に触れたいという方のみが、履修します。


あと、気づいたかもしれませんが、ある授業の続きが、授業が1週間の中に何度もでてくることがしばしばあります。
文系だと、たとえば月曜の1限の授業の、内容的に続きの話は、次の月曜1限にあるのですが、医学系ではそうではなく、たとえば同じ週の中でも次にある授業のときに内容的な続きの話がでてきます。
気分としては高校の時間割のような感じです。


そして、授業は全てあらかじめ決められています。
つまり大学生側に授業選ぶという行為はありません。
したがって「履修登録」もありません。


そして、ここから先、高校の時間割とさらに違うのは、
次の週にはこの時間割は、そのままは適用できないということです。

つまりこんな感じ。

1週目

  4月11日 4月12日 4月13日 4月14日 4月15日
1限 専門A 専門C 英語 専門B 専門D
2限 第2外国語 英語 専門C 第2外国語 専門A
昼食          
3限 実験1 実験2 専門(特殊) 専門C 専門C
4限 専門D 専門A 臨床的授業
5限      

 

2週目

  4月18日 4月19日 4月20日 4月21日 4月22日
1限




専門C 特別講座 専門B 専門C
2限 英語 第2外国語 臨床的授業
昼食        
3限 実験2 専門(特殊) 専門C 実験1
4限 専門D 専門A
5限    

・・・・・・・(以下、一年分の授業の予定が決定済み)


といった具合に、毎週同じ授業パターンが繰り返されるわけではない時間割になっています。
だから、次、何の授業があるのかというのは、記憶できるものではなく、
みな常に、1年間分の授業日程が書かれた冊子を持ち歩いています。



あと、全員が同じ授業を受けます。
よって、授業を選択するという行為は存在しておらず、
その学年全員がおなじ時間に、同じ教室で、同じ授業を受けるということです。
各授業が行われている教室に、学生が向かうのではなく、
1年生や、2年生がいる教室に、教授や講師が来るという形です。

つまりは、大学に最低限必要なのは、1学年を全員収容できる教室を6つ(1年生〜6年生)ということですね。

そして、前期末や学年末に、テストがあったり
出席や、提出したレポート、実験の参加度・貢献度などを加味し、成績がつき、
一定以上の成績ならば単位を取得、以下ならば単位を落とすということになります。
この辺は、文系と同じですね。





<今回のまとめ>
・医学系の大学では、すでに決まっているので授業を選んで履修するということが無い。
・同じ学年全員が、同時に同じ授業を受ける。
 

<今回の考察>
・効率よく全員に、同じレベル・内容の教育を施す必要がある医学教育には、この方法がよいのだろう、というかこの方法しかないのかもしれない。



 

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